訪問介護基本報酬の引き下げについて

今年の介護報酬改定が国で決まりましたが、信じられないことに、自宅に訪問して介護や生活支援を行う「訪問介護」の報酬が引き下げになりました。
介護の人手不足、給与の低さ、閉鎖する事業所の増加など、深刻な実態があるにも関わらず、なぜ今訪問介護報酬が引き下げになるというのでしょうか。
「介護の崩壊をさせない実行委員会」は、質問と要望書をもって、厚労省との話し合いをしました。
国が行なった介護事業経営実態調査では、訪問介護は他の介護事業と比較すると利益率が高かったためということですが、数値はあくまでアンケートを提出することができた事業所の平均値。赤字事業所への課題を丁寧に捉える姿勢や、介護事業者全体への支援の視点さえないと感じました。
人材確保より、生産性と合理性。それで当事者や家族の尊厳が守られるのか。
今回の改定による、訪問介護基本報酬引き下げは見直しを求めます。

国は介護報酬改定に対する、パブリックコメントを募集しています。多くの声を届けましょう。
パブコメ締め切り 2月21日23時59分
「2024年度介護報酬改定に伴う関係告示の一部改正等に関する御意見の募集について」
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495230287&Mode=0

東京生活者ネットワークは、今回の報酬改定に抗議のステートメントを発出します。
https://www.seikatsusha.me/blog/2024/02/19/22411/

厚労省にて