9月議会報告 ~ひきこもり状態の若者と家族の支援の充実を~
「8050問題」という言葉で、ひきこもり状態が、若い世代から高年齢世代に渡り長期化しているという社会的な問題が、近年テレビや新聞などで報道されています。コロナの影響で、更に社会に踏み出せない状況が広がっているともいわれています。
府中市では昨年から、若者から高年齢まで全ての世代を通して、ひきこもりにかかわる相談の窓口を、生活援護課にある「暮らしとしごとの相談コーナー」に一本化しましたが、支援内容は、生活困窮や就労です。その人の悩みや、どのように解決していきたいかは、それぞれの環境や、年齢によってもさまざまです。その人のペースで、社会につながることを求めている方が多くいます。
神奈川県の座間市では、いつでも誰でも利用できる、ひきこもり状態の方を対象とした「フリースペース」を今年開設しました。当事者や家族の相談にも対応しています。
ひきこもりの状態の相談をためらう当事者や家族は多く、自分自身の問題、家族の問題として抱えてしまいがちです。市民にとって分かりやすく、気軽に相談ができる場、安心していられる場所をつくり、長い間悩みを抱え込まないよう自治体としての支援や取り組みを求めていきます。