世田谷の居場所訪問報告

世田谷区の地域の居場所『笑恵館』と『くつろぎ処おおがいさんち』を訪問しました。

祖師ヶ谷大蔵の駅から閑静な住宅街を、下校中の元気な小学生の声を聞きながらしばらく歩くと
手作り感満載の温かい雰囲気が漂う笑恵館に到着しました。

ご自宅を開放して、誰でも集まれるスペースや、住民の方の作品販売のスペース、パン工房があり、その日も近隣の大学生が来ていました。老若男女、持ちうる特技をわかちあう姿がありました。

くつろぎ処おおがいさんちは、笑恵館から少し歩いた住宅街にあります。

 

2階を自宅スペースとして、1階をサロンスペースと、事務所スペースとして、お知り合いつながりの若者に部屋貸しをしています。サロンの運営は「おばちゃん会議」で行い、サロンには「砧むら」のむらびとが集まります。

『この場所は資産ではなく、地域の資源としたい。ここは私設公民館です』とおっしったオーナーの田名さんの言葉が印象的でした。

『地域の方がうちに集まることと、シェアハウスの様な部屋貸しは、自分も元気になり、安心でいられる。』という大海さん。大海さんと一緒にまちを歩くと、多くの方とニコニコご挨拶をされる姿から、地域のつながりを実感しました。

笑恵館やおおがいさんちの運営は、多くの地域の方の力で成り立っていました。笑恵館、おおがいさんちを拠点として、地域の方々が自分のまちをつくっているという姿はとても頼もしく思いました。

子どもから高齢の方まで、様々な世代の人たちのSOSを受け止めることの困難さが地域の課題となっています。当事者からはなかなか声を挙げることが難しい状況です。そんな孤立感や不安感を抱える状況から、共に安心して暮らせる地域、元気な地域に変えていくために、多様な居場所を地域に拡げていくことを進めていきたいと思います。