講演会「子どもと憲法」講師 木村草太さん報告
昨年12月9日、府中市バルトホールにて、憲法学者木村草太さんを講師に『子ども と憲法~子どもを大切に思うすべての人へ』と題して講演会を開催しました。
木村さん自身が保護者として学校に関わっている経験から、今の教育のあり方が、憲法や「子どもの権利条約」の視点からみると人権の尊重や思想信条の自由が保障されていないことを具体的に話されました。 危険を伴う体育指導や制服のきまりなどでは、子どもたちが画一的なやり方や考え方を押しつけられており、本来自主的な活動であるべきPTAでも、加入が当然とされている現状があるといいます。
このように教育現場の現実を、憲法に即して問題提起されたことで、憲法の理念の実現を目指すことはまさに、私たちの生活に密接な課題であるとわかりました。憲法が保障する自由と権利は、私たち一人ひとりがそれを保持するために努力しなければいけません。地域の課題についても常に人権の視点から考えることが、子どもも大人も互いに尊重しあう地域社 会をつくることにつながると思いました。