これからの地域福祉は 市民参加で創る
3月21日に開催した「わくわく市民のつどい」では、石毛えい子さん(市民政策調査会顧問・元衆議院議員)から「市民参加のまちづくり―その可能性」をテーマに、今後の地域福祉の課題について聞きました。
少子高齢社会が進む中で、これまでは現役世代が数人で高齢者1人を支える「騎馬戦型」だったところ、将来は1人で1人を支える「肩車型」社会になり、社会保障制度が行き詰まること。高齢者を支える介護労働者が圧倒的に足りなくなること。1人暮らしの高齢者や結婚をしない若者が増え、家族の形態が変わっていることなどを、データを交えて説明されました。今、孤立と不安を抱える人たちや「介護難民」の増加が避けられない深刻な状況であり、利己でもなく利他でもない「双他(そうた)共生」のしくみを市民参加で創っていくことが必要であるとのことでした。
府中市でも、子ども、若者、子育て世代、介護世代、高齢の方、誰もが孤立せず、安心して地域で暮らし続けるためには、地域の人と人とのつながりを改めて創っていくことが必要です。1人ひとりの持てる力を出し合い、お互いさまのたすけあう関係性を身近なところから築くしくみを、市民参加で創っていくことがこれからの地域福祉の課題だと痛感しました。